平均・分散から始める一般化線形モデル入門が重版となりました

最終更新:2017年7月8日

おかげさまで、管理人の書いた書籍『平均・分散から始める一般化線形モデル入門』が重版となりました.
まずは、書籍の出版に携わられた皆様、そして書籍を購入してくださった皆様にお礼申し上げます。

出版されてから多少の日が経っていますので、ここではどんな本なのかという、書籍の概要を簡単に説明します。



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目次

  1. どんな本か
  2. 当サイトでの関連記事
  3. オススメの購入方法

 

1.どんな本か


平均・分散から始める一般化線形モデル入門(Amazonさんへのリンクです)

 
楽天さんへのリンクはこちら

 

本書前書きから引用します。

本書は、統計学の初学者が一般化線形モデルを理解するための最短経路です。

この世界は複雑です。私たちの頭で理解するのが困難なくらいに。
そこで、複雑な世界を、人間が理解できるように単純化します。それがモデル化です。
モデル化ができれば、現象に対する理解が深まるだけでなく、シミュレーションを通して、将来予測もできます。

モデルとは、単純化されたこの世界のことです。何も考えずに単純化してしまっては、本物とかけ離れたものが出来上がります。それでは困ります。
そこで、データを用いてなるべく客観的にモデルを作ります。
統計データから作られるモデルを、統計モデルと呼びます。

一般化線形モデルとは、統計モデルの一種です。
実世界の模型をデータから作成しましょう。この世界を理解し、そして予測しましょう。その最初のステップが、一般化線形モデルです。
本書では「R」と呼ばれる無料の統計解析ソフトを使って、一般化線形モデルをパソコンで計算する方法も、合わせて説明します。

この本は、タイトルの通り、平均や分散といった統計学の基礎から説明を始める一般化線形モデル(GLM)の入門書です。
統計モデルや一般化線形モデルの考え方が理解できれば、単なる「集計」ではない「知識発見・予測」の技術を身に着けることができます。

管理人は本を読むのが好きで、統計学の書籍も色々読みました。
そこであまりよくないなーと思った文化が「すでに知っている人しかわからない統計学基礎の解説」が載っていることです。

具体的な書籍名を挙げるのは避けますが、「このくらいの基本事項は知っていることが前提です」と読者を委縮させるための文章を最初に持ってくる本ってありますよね。
で、そこを飛ばして2章や3章から読み始めるとすらすら行ける、ということも。
まずは、このやり方をとりたくないと思ったのが一つです。

もう一つ嫌だと思った本の特徴としては、「最初の導入部には具体例や図がたくさん載っているのに、理論部分になると数式しか載っていない本」です。
先ほどと逆なのですが、最初は読みやすかったのに、肝心の部分で一気に難易度が上がると、読者としてはなかなかつらい。

この二つの「私が感じる嫌な書籍の特徴」をなくすため、
1.統計学基礎編の説明にも紙数を割いて、初学者が読むことができるようにする
2.難易度が一気に上がることがないように、順を追ってステップアップしていくようにする
というルールを守って書籍を執筆しました。
そうして出来上がったのが本書です。

目次を見ればわかるように、扱っているテーマはかなり多いです。
しかし、分岐していってテーマが増えていくのではなく、一般化線形モデルの理解というゴールに向けて、必要な知識を順番に記載してあります。
おおよそ以下の順で構成されています。

記述統計

統計的仮説検定(t検定)

分散分析

回帰分析

分散分析と回帰分析の合体(正規線形モデル)

確率変数・確率分布の考え方

一般化線形モデルの考え方と最尤法

尤度比検定

一般化線形モデル応用(ロジスティック回帰・交互作用・対数線形モデルなど)

赤池の情報量規準AIC

一般化線形モデルにたどり着くまでにかなりの手順を踏んでいることがわかるかと思います。
そのため、一般化線形モデルだけでなく、そこにたどり着くための「統計学基礎」に関しても学ぶことができるようになっています。

 

2.当サイトでの関連記事

書籍の情報はサポートページに記載されてあります。

書籍の第1部は全文公開されています。こちらから読めます。

その他、『平均・分散から始める一般化線形モデル入門関連の記事一覧』のリンクも作ってあります。



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3.オススメの購入方法

Amazonさんから購入していただけると早いのですが、Amazonさんはよく在庫切れを起こします。
今は落ち着いてきましたが、出版直後は4000~5000円まで中古価格が高騰したこともありました。
定価は2700円ですので、これはもったいないです。重版したので、出版社には在庫が残っています。

というわけで、購入される場合は、出版社さんに直接依頼するのが最も確実です
プレアデス出版
出版社さんに教えていただいたのですが、このサイトから申し込みをすると、翌日にはゆうメール便(送料サービス、代金後払い)で発送されるため、一番早くお届けできるということでした。

以下のネット書店も併せてご利用ください。











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平均・分散から始める一般化線形モデル入門が重版となりました” に対して2件のコメントがあります。

  1. 満武巨裕 より:

    「平均・分散から始める一般化線形モデル入門」を勉強させていただいております。
    P75のyosokuのプログラムですが、return(beerhat); としたら動作しました。正誤表を確認しておりませんが、;がないことでプログラムが動かないという初学者がいるかもしれません。お伝えしておきます。

    1. 馬場真哉 より:

      満武巨裕様

      コメントありがとうございます。
      管理人の馬場です。
      拙著をお読みいただきありがとうございます。

      ご指摘の件、当方の環境で動作確認をしてみましたが、
      セミコロンが無くても動きました。

      文法的には、セミコロンが無くても動くはずですが、
      もしかすると、文字コードなど、
      実行条件によるものかもしれません。

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